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糸島こどもとおとなのクリニック

マッケンジー法・症例ファイル

case_132 左足関節痛(足関節捻挫)

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左足関節を捻挫したのは3ヶ月も前ですが、まだ痛みが続いています

糸島こどもとおとなのクリニックからお届けするマッケンジー法・症例ファイル。
今回は左足関節の捻挫後、症状が続いているという40代女性のお話です。

実はこの方、右肩の腱板断裂の診断を受けバドミントンを止めるようにと言われたものの、諦めきれずに当クリニックで評価した結果は頚椎に関連した肩の痛みとわかり、その2日後の大会で見事優勝したというcase_129でご紹介した方です。
もちろん、右肩の症状については現在もとても良い状態が続いています。今回はcase_129の最後にちらりとお話した左足関節の痛みについてその経過をご紹介します。

3ヶ月ほど前に左足関節を捻挫したそうです。しかし、さほど腫れたわけでもないくらいの軽い捻挫だったのに、3ヶ月ほど経った今でもまだ左足首の症状が続いていて、バドミントンのときなどはサポーターを使用しています。
日常生活で歩いているぶんには問題なく、左足の負荷のかかり具合で痛む事があるようです。
左右の足関節を比べると、左足関節の外側のくるぶし(足関節外果)の前あたり(前距腓靱帯周囲)に軽度の腫脹が残存しているようにも見えますが、あまり目立った腫脹や熱感などはありません。 関節自体の不安定性はありませんが、左片足立ちをしていただくと、右に比べてやや不安定な感じを自覚されます。同時にくるぶしの前ではなく後ろの方に痛みがあります。

もともとバドミントンを競技レベルでこなして大会でも優勝したような身体能力をお持ちですから、最初から負荷をしっかりとかけて評価します。

腰椎の可動域検査では全く問題ありません。

うつ伏せでしっかりと腰椎の伸展を10回実施してみます。

佛坂
左足で立ってみましょうか

A子さん
あっ、さっきより軽くなりました

(EIL w/sag 10回 B)

腰椎に関連ありのようです。

引き続き立ったままで椅子の背もたれを利用してしっかりと伸展をしてみます。

佛坂
さっきのとどちらが腰がしっかり伸びてる感じがします?

A子さん
こっちのほうですね

(EIS 椅子の背もたれ 10回)

マッケンジー法ではエクササイズを選択するときに、負荷の程度や種類を考えるだけでなく、本人が「効いている」と感じる方を選択することもあります。

身体能力が高い方なので、背もたれなしで立ったままでの伸展も続けてみます。

佛坂
もう一回左足で立ってみましょうか

A子さん
あっ、だいぶいいです!……さっきまでと違って左足にしっかりと力が入って安定して立てる感じになってます(^-^)

(EIS 10回 B)

片足立ちの安定感の違いをすぐに意識できるのはさすがアスリートですね。

それから10日後。

腰を伸ばすエクササイズを始めてから、左足関節が痛いときにはエクササイズをすると軽くなるものの、やっぱりひねると痛い状態です。
現在の状態を確認します。足首を内返しに捻るときに5点の疼痛がありますので、これをベースラインにして評価を開始。
いつもやっている通りにエクササイズをしていただきやり方をチェックします。

まずは立って行うエクササイズを10回。

A子さん
少しはいいですけど…痛いですね…

(EIS B?)

続いてうつ伏せの伸展エクササイズを10回。
しっかり伸展したときに少し腰に痛みを覚えますが、もどると痛みが残らない程度ですので続けます。

A子さん
(足首の内返ししながら)まだ少し痛いですが、だいぶいいです!

(EIL w/sag 10回 B P軽度腰痛 B)

やはり方向性は間違っていないようです。

エクササイズのポイントを再度確認し、あわせて足関節捻挫の再発予防のトレーニングなどご説明しました。

それから1ヶ月後。

左足関節はなんともない状態が続いているようです(^-^)

前回来院した日にエクササイズのポイントを意識して腰の伸展をしっかりとやるようにエクササイズのやり方を変更してから2日目には腫れもなくなくなり、サポーターはずしても大丈夫だったとのこと。

もう足首のことは全く気にならないレベルになったようです。

以前にもご紹介したことがありますが、捻挫をした後、さほどひどい捻挫ではなかったにもかかわらず症状がダラダラと続いているとき、その痛みには脊椎が関連している可能性があるのです。

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