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糸島こどもとおとなのクリニック

マッケンジー法・症例ファイル

case_31 左踵痛

投稿日:2017年6月13日 更新日:

左踵痛、かかとの痛みは……まず腰椎の評価から

糸島こどもとおとなのクリニックから不定期にお届けするマッケンジー法の症例ファイル。本日は左踵痛を主訴に来院された30代の男性のお話です。
ご職業は病院勤務の看護師さんです。もともとマラソンなどで走ることには慣れておられるようです。受診の前日15時ころ、患者さんとナースシューズで50mほど走ったときに左踵に痛みを覚えたとのことですが、特にひねったりしていないようです。

日常的にバイクに乗られるようで、乗車時間は、1日に1時間程度、昼間は病棟勤務ですが座っていることが多い職場のようです。趣味はサーフィン、美しい海の近い糸島にぴったりですね(^-^)
ただ、この1週間は映画を毎日3時間ほど、ぐにょぐにょのクッションにだらしなく寝そべって一日に3時間ほど見ていたようです。
このあたりの病歴、これまで症例ファイルを読んでいただいている皆さんにはピンとくる方も多いかもですねw

さて、単純エックス線写真では特に異常を認めません。

受診する3時間ほど前にロキソニンを内服してこられとのことで、診察時はほとんど痛みなし。

これは通常だったら好ましい状態といえるのかもしれませんが、マッケンジー法では症状がメカニカルな評価によりどのように良くも悪くも変化するのかをみますので、ある意味、難しい状態と言えますね。
左足の症状を出すためにあれこれ負荷をかけますが、指で強く押したくらいでは痛くないようなので、左足でかるくケンケンしてもらうと3/10程度の疼痛が出て、ホッとしますw
これをベースラインとして評価開始。

レッドフラグはありません。

マッケンジー法では下肢の痛みなどの症状についての評価は……腰から!と答えたあなたはマッケンジー法通ですね!w
うつぶせの状態ではもともと痛くない状態で、なんら変化はありません。(NE) 可動域には特に制限が無い上に、痛みも軽いという状況ですからその変化を見るのがある意味大変です(^_^;)

さて、病歴もあわせてまずは伸展の動きに対する評価をします。臥位での伸展10回、立っていただき左踵でのケンケンしていただくと……おやっ、という表情。痛みはとお伺いすると1/10に改善しています(^-^)
(EIL 10回 better ケンケン時の疼痛 3/10→1/10)
お若いので、さらに負荷を上げての伸展を追加。
再び立っていただきケンケンしていただくと、今回は明らかに疼痛がさっきより下がっているので、1/10未満と言われます。(EILかさ上げ 10回 VAS 1/10未満 better)

日中も比較的自由に動けるとのことで、エクササイズとして腹臥位での伸展をしていただくことに。

マッケンジー法では患者さんの自立を目標としていますので、患者さんのやりたいことをあれこれと制限するのは最小限にしなくてはいけません。ソファについても、それがもし本当に楽しみだったら、あまり「それダメ!」的なことは言いません。この方はソファはあまりこだわりはないご様子で、椅子での生活もできるとのことでしたので、椅子での座り方など指導を追加して初回セッション終了。 そして、一週間後……。

症状についてお伺いしてみたところ、初診から3日後くらいには疼痛は完全に消失したようです(^-^)
エクササイズがどの程度できたかお伺いしたところ、一日5セットくらいできたようです。
しっかりエクササイズが出来る人は結果もやはり出ますね!

バイクに乗られる方なので、今後も再発しやすいとも考えられますので、エクササイズの習慣化などご説明して終了しました。

踵の痛みで足底腱膜炎と診断される場合もありますが、踵の痛みが腰から来ることは意外に多いので、また他の症例についてもおいおいご紹介したいと思います(^-^)

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