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糸島こどもとおとなのクリニック

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case_23 右手尺側の痛み

投稿日:2017年4月21日 更新日:

右手尺側(小指側)の痛み、どこに問題があったのか…

本日の症例は50代後半の女性、右手尺側痛を主訴に受診された患者さん……さてどんな展開になるのか……。

特にこれといったきっかけもなく、2日前の朝に右手尺側に痛みを覚えたようです。昨日、さらに増悪し、受診当日はいよいよ痛くてグーパーすらできなくなり来院されました。右手を左手でささえながら、まるで骨折しているかのような物々しさ。見ると右手の尺側に軽い腫張があり、自動で指はほとんど動かせません。

明らかな外傷などはなさそうなのですが、腫張もありますし、念のためレ線撮影もします。
撮影のときも指を伸ばして撮影するのが一苦労。時間をかけてやっとのことで指を伸展させて撮影できました。
レントゲンは異常なしです。

手の症状ですが、明らかな外傷や誘因の聴取できない方は、基本的に頚椎から診察します。
もちろん、患者さんにも手の症状でも首が原因であることは非常に多いことを説明して、納得していただいてから評価をします。
問診部分は特にレッドフラグなどなく、割愛します。

じっとしているときもかなり痛い様子で、この動かさない時の痛みVAS 5-6/10、少しだけ曲げようとする自動運動時のVAS 7/10をベースラインとして評価スタート。

姿勢軽度の不良あり、姿勢矯正してお話を続けながら保持して30秒ほど……わずかに痛みが軽くなったようだと言われます。

それでも、まだ、ホントに首なのかしら……という表情w

そのまま頭を後方に引く動き(反復RET 10回)をしていただきます。すると……疼痛は3/10まで改善し、自分で指を曲げ伸ばしを少ししてみると、あれっ、まだわずかですが指が動かせます!

さらに負荷を上げて動かすと(頸椎RET+EXT10回)疼痛レベルはかわらず3/10ではありますが、先ほどまでの激痛ではなくなり自分で指が動かせると言って指を自分でグーパーされています!

腫れも多少あるため湿布を処方し、姿勢とエクササイズの注意点など指導して初回セッション終了です。

それから1週間。

ニコニコ顔で受付にいらっしゃいました(^-^)
症状はほぼ消失していて、右手尺側の軽いだるさのみになっています。
お伺いすると、受診当日はかなりしっかりエクササイズを行い、翌日にはすでにVAS 2/10程度に改善していたようです。さらに3日目にはほとんど気にならないレベルに改善してしまったとのこと。
あまりにも劇的に良くなったので、自分の体験を職場の皆さんに話して当クリニックを宣伝してくださっているようですw

ところが、その後はエクササイズはさぼりがちとのこと。
もう少しエクササイズを続けることをおすすめしましたが、このご様子だとなかなか難しいかもですね(^_^;)
今回来院されたことで、同じような症状が起こった時に、どのように対処するかは覚えてもらえたようですので、とりあえずセルフマネジメントしていただくことにしました。
時にぎっくり腰にもなるようで、そのときにもまずはこちらに来るとおっしゃってくださいました(^-^)

この症例では少し腫れている状態で急性炎症性疾患は否定できない状態でしたが、ポイントは今回もはっきりとしたきっかけがないというところだったように思います。

少しずつ糸島の皆様のお役に立てているようで、他の外来スタッフと一緒に喜びを分かち合っています(^-^)

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